臥薪嘗胆(がしんしょうたん)

意味:復讐や目的を達成するために、長い年月の間苦労に耐えることのたとえです。
中国の春秋時代、越王の勾践に敗れた父である呉王の闔盧の敵を討つため、夫差(呉王の闔盧の息子)は毎夜薪の中に寝ては仇討ちの心をかきたてていました。 三年後、会稽山で勾践を降伏させましたが、勾践は復讐の念を忘れないため苦い胆をなめて、苦難の末に夫差を打ち破ったという故事に基づく言葉です。
「臥薪」とは、堅くて痛い薪の上に寝ること。
「嘗胆」とは、苦い肝をなめること。
※紀元前770年に周が都を洛邑(成周)へ移してから、紀元前221年に秦が中国を統一するまでの時代です。
※【出典】『史記』十八史略

正宗で薪を割る(まさむねでまきをわる)

意味:何でもない日常的なこと、又はつまらないことに非常に大切な道具を使うこと。間違った使い方をしていることのたとえです。
※正宗とは、伊達政宗のことではなく、鎌倉時代の刀匠の名です。また、その鍛えた刀のことも指します。そのほとんどが国宝に指定されています。

采薪のうれい(さいしんのうれい)

意味:自分の病気のことです。
薪を背負ったためになる病気、病気で薪を背負うことができないことからという、2つの説があります。
※【同義語】負薪の憂い。
※【出典】『孟子』

負薪の憂い(ふしんのうれい)

意味:自分の病気のことを謙遜して言う言葉です。
薪を背負ったためになる病気、病気で薪を背負うことができないことからという、2つの説があります。
※【同義語】采薪の憂い。
※【出典】『礼記』

米珠薪桂(べいじゅしんけい)

意味:米の値段が宝玉ほどに高く、薪が桂ぐらいに高価なこと。生活必需品が 高いことのたとえです。
※【出典】『戦国策』